ヒト タオルを愛してやまない、今治の作り手たちのお話。 BACK NUMBER
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#4 七福タオル
『自分で使いたいタオル』

「流通コストを、品質に転化させることはできないか」という疑問を、当時、大学を出たばかりの河北泰三社長は抱いていた。
「タオルはギフト市場での地位をそれなりに確立していましたが、箱は贈答用の立派なものにも関わらず、肝心のタオルは、自分なら使いたくないような代物であることが多かったんです」。
さらに、「今治は糸さえ仕入れれば、どんなタオルでもできる一大産地なのに、出来上がったタオルは、なぜかパリとかロンドンといったブランドで出荷される。もっと『今治』をアピールできないものかとも考えました」。
そんな河北社長に、チャンスが巡って来る。20代半ばのある時、大学の落語研究会の先輩でもある春風亭昇太氏に、似顔絵入りタオルをプレゼントしたことがきっかけで、そのタオルがテレビや雑誌に取り上げられた。それから問い合わせや注文が殺到し、『七福タオル』という名前が世に出始めた。
「その時『このタオルは、四国・今治で生産されています。安心してお使いください』というラベルを付けていました。これが、後に大きな力を発揮したんです」。
そのタオルは、河北社長が、『自分の使いたいタオル』というコンセプトで作ったもので、現在に至るまでロングセラーとして、国内百貨店をはじめ、海外市場でも高い支持を集めている。

  七福タオル/イメージ
素材、撚糸、織、染色、仕上げ、職人のこだわり抜いた逸品

「海外市場へ強力な後押しとなったのが、株式会社イッソ・エッコと企画提携して、ライフスタイルブランド『イッソ・エッコ』を立ち上げたことです。それを初めて、ニューヨークホームテキスタイルショー2002秋に出展した際、海外のバイヤーの目にとまったことも嬉かったです」。
現在では、インテリアファブリック的な商品を『イッソ・エッコ』ブランドとして、水まわりの商品を『七福』ブランドとして展開。
「日々の暮らしをていねいに生きている人は輝いています。自分らしさを大切にしている人は、どこか凛としています。当社が、ものづくりのテーマとしているのは、素敵な主張をもって人生を楽しむ人たちの心の曲線にしなやかにフィットすることです。もっともっと、タオルを主体的に楽しんでいただきたい。私たちは、自分をいつくしむ時間を満たしてくれる、質感の高い、感性あふれるタオルを提供します」と河北社長。
「『七福っぽいね』という言葉は最高のものだと思いますが、その『七福っぽい』という本質を探り続けたいと思います」と誠実に、力強く言い切った。

  七福タオル/イメージ
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