ヒト タオルを愛してやまない、今治の作り手たちのお話。 BACK NUMBER
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#1 池内タオル
100%、クリーンエネルギーを使ったタオル『風で織るタオル』

環境に対する真摯な姿勢で、自社ブランド『IKT』を、『世界を代表するタオルブランド』に育て上げた池内タオルの代表取締役社長・池内計司さん。
同社の環境に対する取り組みは、80年代にまでさかのぼる。80年代後半、同社はエコマークを取得したことがあるが、すぐに撤退。「エコといってもイメージだけ。あまりにも嘘が多くて、嫌気がさしました」と本音をのぞかせる。
その後、99年に国内のタオル業界としては初のISOを取得。その結果、環境で有名なデンマーク・ノボテックス社からノウハウを伝授され、オーガニック・コットンを使ったタオルを発表する。「当社の言うオーガニック・コットンのタオルとは、まず、スウェーデンのKRAVが認定した農薬や枯葉剤を使わない有機栽培の綿を使っているということです。原綿は葉が枯れてから収穫されますが、枯れるまでの期間が長いため、枯葉剤を使うことが普通に行われていましたが、オーガニック・コットンは、もちろんこれらの使用は許されません。
また、収穫した綿を紡いで出来る綿糸も、厳しい基準をクリアしたスイスとペルーの認定紡績工場から取り寄せたものを使います」。
さらに、秋田県の能代風力発電所の電力を買い上げ、そのクリーンエネルギーを支援するという『グリーン電力証書システム』を採用。「これにより、100%クリーンエネルギーを使ってタオルを生産しています」。これが、『風で織るタオル』といわれる所以である。

  風で織るタオル/イメージ
自転車通勤に切り替える。ペットボトルを使わない。社員全員が個々の環境目標を持っています。

同社の知名度が一気に高まったきっかけは、2002年にニューヨークで開かれた全米最大のホームテキスタイルショー。出品したタオル『ストレーツカラーソリッド』が日本製品としては初めてグランプリを受賞した。
「国際基準を満たす環境への取り組みの上に、シンプルなデザインで多展開できるシリーズに挑戦したんです。家庭でも統一されたデザインのタオルを使う事が普通の欧米だから、評価されたんだと思います」と謙虚に語る。
「うちの社員は個々に環境目標を持っています。ペットボトルの飲料を買わないとか、自転車通勤に切り替えるとか、僕なんかは年間の3分の1が出張先で外泊ですから、使い捨ての洗面用具は使用しないとか」。
この姿勢が、『IKT』ブランドの信頼を一層高める。
単なるイメージではなく、国際的で客観的な基準に基づいたエコロジーを着実に実践している池内社長の眼差しには、嘘のないやさしさが感じられた。

  イメージ写真
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